リワーク
(リワークプログラム)

リワーク
(リワーク
プログラム)とは

リワーク(リワークプログラム)とはリワーク(return to work)とは、過重労働や、職場のストレスなどにより疲弊してメンタルヘルスの不調で休職となった方々を対象に、職場復帰に向けたプログラムを提供することです。
当院では、併設する「なんばリワークサロン」にてこのリワークプログラムを行っています。

リワークで取り組む内容

プログラムはさまざまご用意していますが、一例をご紹介します。

生活のリズムを整える

リワーク施設に通いながら、生活リズムを整えます。
休職中は、起床や就寝をはじめとする生活のリズムが乱れがちです。自宅とは異なる新鮮さを感じられる場所に出ることで、身だしなみを整えたり、電車やバスなどで移動したりといった、以前は当たり前であった、しかし休職中には離れていた日常生活を取り戻します。

休職または退職・病気の原因を把握し、対策を考える・共有する

患者さまが休職または退職・病気の原因を把握し、その対策を立てていきます。原因が分からないままや、曖昧なまま復職をすると、再度同じ原因によって心身の調子を落としてしまう可能性が高くなるためです。
もちろん、1人で延々と考えるのではなく、プログラムの枠組みに沿って再休職・再退職の予防法を一緒に考えていきますので、ご安心ください。

心理プログラム・集団プログラムによって対人関係能力を改善する

心理教育の講義受講や講義内のグループワークを通じて、対人関係能力の改善を図ります。療養期間中は他者とコミュニケーションを取る機会が減少していきます。まずはリワークプログラムでコミュニケーション感覚を取り戻しましょう。そして、コミュニケ―ションについて振り返りを行いながら、自己の課題や対人関係パターンを明確にし、職場での適応能力の向上を図ります。

いりさわ心と体の
クリニックに
併設の「なんば
リワークサロン」

当クリニックでは地域の精神科専門医として職場復帰支援(リワーク)を行なっています。リワークに向けたスペースとして「なんばリワークサロン」を併設しております。必要に応じて、個々のライフステージや状況に応じたリワークプログラムによる復職のためのリハビリテーションを併行していただくことが可能です。

なんばリワークサロンの特徴

なんばリワークサロンの特徴併設のなんばリワークサロンでは、いりさわ心と体のクリニックまたはうめだ心と体のクリニックに通院中の患者さまで、休職中の方、転職を検討の方を対象に今後の復職に向けてのリワークプログラム(職場復帰支援プログラム)を実施しています。

20代から50代の女性中心のプログラム

なんばリワークサロンは、20代から50代の女性を中心にリワークプログラムを行っています。これまで一生懸命仕事を頑張ってきたけれど、なかなか思うように次の一歩を踏み出せない方のための、職場復帰を目指すリワークプログラムです。

※男性の患者さまには、当院連携のリワークプログラム施設をご紹介いたします。

ご自身にとって魅力的な女性を目指して

職場のメンタルヘルスに精通し、女性特有の心と体の不調を十分に理解している女性公認心理師(臨床心理師)が中心となっています。ご自身にとって魅力的な女性になれるようサポートしております。個々のライフステージや状況に応じた目標設定を一緒に考え、さまざまなプログラムを通して職場復帰をお手伝いいたします。

プログラムは心と体のつながりなどの講義

ご提供するプログラムは、認知行動療法やマインドフルネスなど、エビデンスのある心理学的アプローチやセルフケアに必要な疾病教育が中心となります。さらに薬剤師による薬の知識・管理栄養士による食事とメンタルヘルスの関係・運動療法士による心と体のつながりの講義など、多岐にわたることが特徴です。

充実したリワークプログラムの時間

落ち着いた雰囲気の空間で、午前は9時半より12時半、午後は13時15分から16時15分まで行っております。どちらかでお越しいただき(月火木金・4ヶ月程度〜)3時間の充実したリワークプログラムを行います。ご自身の1日の時間を有効に活用しながら、復職準備性を高めることができます。

なんばリワークサロンに
通うことで得られる
3つのSWITCH

当リワークサロンに通うことで これまでとこれからを切り替える3つのswitchを手に入れることができます。

なんばリワークサロンのswitch1

なんばリワークサロンのswitch1「仕事を休んで落ち込んでいる私」→「心身ともに健康でいきいきと働く私」
どうしても仕事に行けない現実に「どうして自分は…」と、自信をなくしておられませんか?なんばリワークサロンのプログラムでは、これまでの自分を振り返っていただきます。そして次に繋げるための仕組みを通して「自分を変えたい」「仕事とプライベートを楽しみたい」「セルフケアを身につけて元気に働きたい」という気持ちを育んでいきます。そうすることで当サロンを卒業するときには、これまでの自分とは違う「ワンランク上の私」になることができます。

なんばリワークサロンのswitch2

なんばリワークサロンのswitch2「再発を恐れる私」→「再発を未然に防げる私」
復職後に症状が再発することがあります。そうなることを恐れて消極的に過ごすのではなく、周囲の環境や人間関係を上手く対処するなど自分のメンタルヘルスに積極的に働きかけます。そうすることで「再発を未然に防げる私」になることができます。

なんばリワークサロンのswitch3

なんばリワークサロンのswitch3「がむしゃらな努力を続ける私」→「持続可能な努力ができる私」
これまでの働きぶりを振り返ると、「どんな仕事でも引き受けてがむしゃらに頑張ってなんとか期待に応えよう…」そのようになっていませんでしたか?
がむしゃらに頑張るのではなく、周りの人との向き合い方や仕事との付き合い方を身につけます。そして無理せず長く安定して仕事が続けられるよう、「持続可能な努力ができる私」になることができます。

なんば
リワークプログラムの
ご利用方法・条件

当リワークサロンは、複数の専門家の視点から患者さまの復職サポートを行います。担当医とリワークスタッフの綿密な連携を行う観点からいりさわ心と体のクリニックまたはうめだ心と体のクリニックに通院中の患者さまのご利用に限ります。

このような方におすすめ

  • 20代から50代の女性の方で、自分のライフステージの中で仕事とどう向き合っていけばよいか迷っておられる方。
  • これまで一生懸命に就労を続けてきたけれども、休職や退職をしてしまった「今の私」から、復職・転職を通して「ワンランク上の私」になりたい方。
  • 復職・転職のための準備を進めるならば、女性だけの落ち着いた環境で、短時間にギュッと充実した時間を過ごしたい方。

当リワークサロンを
利用する流れ

開始前の見学・説明

なんばリワークサロンを利用される患者さまにはリワーク室の見学を行っていただいております。その際は担当スタッフよりプログラムの詳細についてご説明いたします。ご不明な点がございましたらお気軽にご質問ください。

STEP1

初診にて担当医が診察いたします。詳しい症状をお聞きし、早期診断を行い医学的根拠に基づく治療や検査のご提案をいたします。

STEP2

再診にて、薬物療法・精神療法・生活指導・環境調整を行いながら職場復帰を目指します。

STEP3

職場復帰に向けて、通常の外来診療に併行してリワークプログラムの実施が必要であると担当医が判断した場合に当リワークサロンでのリハビリテーションをご提案いたします。

  • 通常の外来診療だけでは症状改善を認めるものの回復が不十分で、職場復帰に時間がかかってしまう方も少なくありません。
  • 当リワークサロンのリワークプログラムをご利用になるタイミングは個人によって異なりますので担当医にご相談ください。
  • 男性の患者さまには、当院連携のリワークプログラム施設をご紹介いたします。

リワークサロンの費用

なんばリワークサロンは、保険適応内で行われるエビデンスに基づき計画されたリハビリプログラムです。また、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度を利用することも可能です。その際はご相談ください。

リワーク
(リワークプログラム)が
しんどい・意味がないと
思っている方へ

リワーク施設の中には、単純な軽作業などに終始しているところが少なくありません。そういった施設でのリワークプログラムを経験した、あるいは人から聞いたという方であれば、「ただ辛いだけ」「意味がない」と考えてしまうこともあるかと思います。
しかし当院では、併設するなんばリワークサロンにて、認知行動療法やマインドフルネスなど、エビデンスのある心理学的アプローチ、充実したリワークプログラムを用意しております。患者さまに合わせて目標設定を行い、お一人おひとりにとっての最適なサポートの提供に努めています。

特に「しんどい」「意味がない」と感じてしまうタイミング・ケース

プログラム開始直後

健康な方でも、新しいことを始めるという時にはエネルギーが必要です。
リワークプログラムも、開始直後はかなりきついと感じることがあると思います。しかし、ここでやめてしまうと復職への道も遠ざかってしまう可能性が高くなります。いきなり復職をしようとすると、リワークプログラムに参加する時以上のエネルギーが必要になるためです。
「しんどい」と感じた時にはそれを打ち明けてください。医師・スタッフがお話をきき、アドバイス、また必要に応じたプログラムの調整を行います。

回復期前の利用

回復期に至っていないのにリワークプログラムに参加すると、「しんどい」「意味がない」と感じる上に、病状の悪化が懸念されます。
リワークプログラムは、薬物療法などで回復期に入ってから行うものです。担当医により、リワークプログラムの実施が可能であると判断してから開始いたします。

利用者様の感想

利用者様の実際の声をまとめました。
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